青果物案内
市場便り
早めの柿です
2021-09-06
今回は、早めですが柿です。
柿は中国や日本など東アジアが原産で、ヨーロッパやアメリカには日本から伝わったために、学名にも「kaki」と記されています。品種も1,000種近くあるといわれています。
柿には大きく分けると甘柿と渋柿、不完全甘柿といわれるものに分けられます。甘柿はタンニンが水に溶けない形で含まれているため、渋みが無いかほとんど感じず、甘さが強く感じられます。逆に渋柿は、タンニンが水に溶ける状態のまま残る品種で、口の中で溶け出すため渋みを感じます。生食向けは収穫の後、『渋抜き』されてから出荷されます。数多い柿の品種の中で、甘柿の種類は非常に少なく、20種類足らずしかありません。
生産量は、甘柿は「富有柿」が多く、渋柿は「平核無柿」が多く作られています。不完全甘柿は「西村早生柿」「筆柿」「赤柿」等ありますが、当市場では「西村早生柿」しか見たことがありません。
写真は西村早生柿になります。
柿は中国や日本など東アジアが原産で、ヨーロッパやアメリカには日本から伝わったために、学名にも「kaki」と記されています。品種も1,000種近くあるといわれています。
柿には大きく分けると甘柿と渋柿、不完全甘柿といわれるものに分けられます。甘柿はタンニンが水に溶けない形で含まれているため、渋みが無いかほとんど感じず、甘さが強く感じられます。逆に渋柿は、タンニンが水に溶ける状態のまま残る品種で、口の中で溶け出すため渋みを感じます。生食向けは収穫の後、『渋抜き』されてから出荷されます。数多い柿の品種の中で、甘柿の種類は非常に少なく、20種類足らずしかありません。
生産量は、甘柿は「富有柿」が多く、渋柿は「平核無柿」が多く作られています。不完全甘柿は「西村早生柿」「筆柿」「赤柿」等ありますが、当市場では「西村早生柿」しか見たことがありません。
写真は西村早生柿になります。
西村早生柿は偶然発見された柿で、富有柿と赤柿が自然交雑によって生じたと推察されています。
果実の大きさはそれほど大きくは無く、やや丸みを帯びた形で表皮は淡い橙色で艶があります。果肉はやや硬く、程よく果汁があります。糖度も15度前後にはなりますが、甘さはさっぱりとしています。また、切ってみると分かりますが、一面にゴマと呼ばれる茶色の斑点が見られます。このゴマが出てきたら食べ頃サインで、ゴマが少ないものは渋みが残っている場合が多いようです。
西村早生柿の見分け方は、丸みのあるきれいな形で、果皮がつやつやしているものが良いです。また、手に持ったときにずっしりと重みがあり、ヘタが整っていて実に隙間なくぴったりとついているものがおいしいです。
収穫時期は9月下旬から10月上旬と、甘柿の中では最も早く収穫期を迎えます。
当市場では8月末から出ているので収穫期よりも早めですが、確認すると毎年大体9月初めから出ているようでした。
保存方法としましては、新聞紙などで包んでポリ袋に入れ、日のあたらない冷暗所で保存します。常温だと2~3日程度でやわらかくなってくるので、かための食感がお好みなら冷蔵庫の野菜室へ入れて下さい。
より長く保存したい場合は、軽く湿らせたティッシュペーパーをヘタにあて、1個ずつラップで包んでポリ袋に密閉し、冷蔵して下さい。鮮度が良ければ1~2週間ほど持ちます。
より長く保存したい場合は、軽く湿らせたティッシュペーパーをヘタにあて、1個ずつラップで包んでポリ袋に密閉し、冷蔵して下さい。鮮度が良ければ1~2週間ほど持ちます。
お店に出るにはまだ早めですが、おいしいので見かけたら是非食べてみてください。