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青果物案内

市場便り

何故冬至に南瓜を食べるの?

2021-12-16
もうすぐ冬至ということで、前回は柚子湯について調べました。今回も冬至に向け、何故南瓜を食べるのか調べてみました

日本における南瓜の旬は夏です。日本人は季節感をとても大切にしてきました。それなのに、夏野菜の南瓜を冬の冬至に食べる風習。改めて考えると何だか不思議ですよね

どうやら理由は、南瓜が長期保存できる野菜だからみたいです。今でこそハウス栽培や保存技術が進み、野菜を1年中食べることができますが、昔は冬至の頃になると秋野菜の収穫も終わり、保存できる野菜が少なかったそうです。

また、南瓜はカロテンやビタミンがなどの栄養が多く含まれた緑黄色野菜です。「冬至に南瓜を食べると風邪をひかない」という言い伝えがありますが、これは現代の栄養学の面から見ると的を得ています。これからの冬を乗り切るためにも、南瓜を食べ風邪等への抵抗力をつけようとした先人の知恵といえるのではないでしょうか。

ちなみに、南瓜を含んだ7つの食材が「冬至の七種(ななくさ)」と呼ぶのをご存知でしょうか?なんきん(南瓜)、れんこん、ぎんなん、かんてん、うんどん(うどん)、にんじん、きんかんの7つです。「ん」が2つある食べ物なので、これを食べると運がよくなるといういわれから、今もこの七種を食べている地域があるそうです。

前回の柚子湯も今回の南瓜も、私はあまり意識していませんでした。今後はどちらも昔からの風習として、生活に取り入れて生きたいと思いました。皆さんも是非、南瓜を調理して食べてください

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