青果物案内
市場便り
小林のぶどうが始まりました。
2021-07-01
今日はいよいよ、地場産のぶどう(ピオーネ)がセリ場に登場しました
ピオーネは強い甘みがありながら爽やかな酸味があり、すっきりとした味が特徴です。また、大粒なのに身が詰まり、果汁が豊富です。色は濃い紫から紫黒色です。以前はピオーネばかりでしたが、最近は種の無いニューピオーネが主流になってきていて、巨峰と並ぶ人気です。粒の先端に薄く十字の切り込みを入れるときれいに剥きやすいです。
おいしいピオーネは、実の色が黒色に近く、皮に白い粉がついており、軸が緑色のものです。
巨峰やピオーネといった黒いぶどうはポリフェノールのひとつであるアントシアニンを含んでおり、色が濃いということは、アントシアニン色素がしっかりと蓄積されている、すなわち良い環境で育ったということになり、糖分もしっかり含んだ甘いぶどうということになります。
皮についている白い粉はブルームと呼ばれており、果実に含まれる脂質から作られた蝋(ろう)が表面に出てきたものです。雨・病気から果実を守り、果実の水分の蒸発を防ぐ働きもあります。農薬と勘違いされることもありますが、たくさんついていても安心して食べられますブルームはぶどうだけではなく、ブルーベリーやスモモ、リンゴなどの果実、ブロッコリーや胡瓜といった野菜にもつきます。ちなみに胡瓜は農薬と勘違いされることが多かった為、ブルームがつかないように品種改良されているようです。ブルームと軸の色は新鮮さの目安です。
今年は9月末まで出荷があります。