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青果物案内

市場便り

珍しいりんごです。

2021-09-11
りんごはバラ科リンゴ属の樹木になる果実で、現在一般に広く流通しているりんごはほぼすべてセイヨウイリンゴです。これに対し、平安時代から栽培されてきたワリンゴ(和林檎)という系統もありますが、果実が小さく、現在では流通するほど作られてはいません。
現在主に栽培されている品種は100種前後といわれていますが、世界的には数千から1万種ほどにもなるといわれています。日本では約半分が「ふじ」で、それに次いで「つがる」、「王林」、「ジョナゴールド」などがあります。製菓などでは一般的に「紅玉」がいいといわれていますが、その栽培面積はかなり少なくなっているようです。
時々りんごの表面が少し油っぽく、ぬるぬるしていたりべとついたりしているものがありますが、これはワックスや防カビ、防虫などの薬剤ではありません。りんごそのものから生成される成分によるものです。
りんごは熟してくるとリノール酸やオレイン酸などの不飽和脂肪酸がたくさん作られるのですが、これとりんごの皮に含まれる成分によって天然のワックス状の膜が作られます。これはりんごの中の水分などを外に逃がさないようにする働きがあります。自然なワックスが付いているので、少し布で磨くとピッカピカに光ります。
産地は青森がダントツです。次が長野で、その他にも東北地方や一部北海道などからも出荷されています。
写真はシナノリップです。
長野県で10年以上かけて開発が進められ、2018年に品種登録、初出荷された新しい品種です。
まだ暑い8月の中旬から下旬頃に出荷できるりんごで、苗木は長野県内のみに限定販売されています。
この辺りではまだあまり出回っていません。当市場でも初めて入荷しましたが、お試しのため数もあまり入らず、旬の時期もすでに終了してしまいました
写真には載っていませんが、唇を模したかわいいシールが付いていましたよ。
常温で1週間ほど、冷蔵でも1月ほどもちます。貯蔵性はあまりいいとはいえないので,早めに消費するようにしてください。
お尻の部分が緑色から黄色っぽくなると熟したサインです。
夏のりんごは秋のりんごと比べると酸味が強いイメージでしたが、このシナノリップはジューシーで甘く、酸味もちょうど良くてとてもおいしかったです

少し量が多かったので、コンポートに挑戦してみました。材料にワインを使うものも多かったのですが、今回は簡単に砂糖とレモン汁だけで作ってみました。
分量はりんご1個(150g)に対して水100ml砂糖50gレモン汁小さじ1で、16等分にしたりんごを20分ほど弱火でコトコト煮ました。コンポートは初めて作ったのですが、様子を見ながら煮ていたら結局煮詰めてしまいました。思った以上に甘くなってしまったため、今度作るときは煮過ぎないよう気をつけます
オープンアップルパイは冷凍のパイシートを4等分にカットし、水で溶いた卵黄を塗ってカスタードクリームとコンポートを乗せ、トースター1,000Wで10分ほど焼きました。簡単にできたので、皆さんも是非試してみてください
株式会社小林青果市場
〒886-0004
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